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ミヤノの学生が知るべきたった2つのこと †
これが教育方針です。研究を進める上で対応に迷ったとき、研究の打ち合わせのときなど、これらのミヤノの意図を思い出してくださいね。
学生と教員を”その気”にさせる! †
「全力教育」とは・・・?
研究が好きで、流れ流れて今のアカデミックポストにいます。気がついてみればいい歳になり、研究だけをしていればいいという時代は終わりました。電子顕微鏡用のサンプルの研磨や熱処理などの実験はたまにしかできず、いつも学生の結果を楽しみにしているばかり。ふと数年前のある日、自分にとって研究とは学生とのミーティングになっていることに気がついたんです。
つまり、「研究を進める=学生とのミーティングの質を高める →結果的に研究が進展する!」という悟りにたどり着きました。
それからは、学生を”できる人材にする”ことに100%の労力を注ぎました。具体的にはファシリテーションやコーチングのスキルUPに加え、教員としての想いを伝えることに重点を置きました。
教員は何を思って普段仕事しているのだろうか?どういう原理で動いているのだろうか?この教員の想いをしっかりと学生も把握する必要があります.そして,その想いの先にどんな学生を育てたいのか?学生に何を願っているのか?を学生と共有することで(教員の想ひ),教員ー学生間で信頼関係がうまれ,自分の研究に対して責任感と誠実さをもつ学生が育ち、チームが形成されます(できるヤツとできる組織).さらに,熟考された工夫や仕組みをもってこそ(様々なツール),この想いは達成されます.
具体的な人材育成方法 †
ミヤノが担当した学生にはまず数時間のカウンセリングを行い、自分は何に興味があるのか?その興味と研究はどうリンクしているか?研究とはどうゆうものか?教員(ミヤノ)はあなたをどう育てたいとおもっているのか?これをじっくり話し合います。そのときの題材が以下の2つのMAPです。そして、それらをつなぐツールとして、研究ツリーや週報のアーカイブ化を行っています。
教員の想ひMAP †
できるヤツとできる組織MAP †
様々なツール †
週報ミーティングのログ †
MTG(ミーティングの略)の流れを把握しやすい状態にしておくことで、研究のプロセスを宮野および学生が共有することができ、より有効な研究推進を行えるようにするため.そして,宮野の想いを学生と共有化し、信頼関係をより強固にすること。
研究計画ツリー †
トライ&エラーを加味できる研究推進と人材育成に最適な研究計画書の作成
【開発背景】:研究を効率的に推進するために研究計画の作成は必須である.同時に,人材育成の観点からも研究計画を常に意識して研究させるということは,得てして目先の作業だけに集中しがちな学生にとって極めて有効なトレーニングである.そのため,多くの教員が研究計画書作成を研究指導に加えている.しかしながら,現状では研究計画書は“作って終わり”となることが非常に多く,有効に活用されているとは言い難い.この原因として筆者は,一般的な研究計画書では工学系研究推進過程に必ず存在する“トライ&エラー”を考慮できないことが本質にある,と考えた.
【目的と方法】:本研究では,研究を効率的に推進すること,および,研究計画書を積極的に人材育成に活用することを目標とし,分野・業界を問わず既存のマネジメント手法を参考にすることで,工学系研究に最適な研究計画方法を見いだすことを目的とした.
【結果】:最も参考になったのが部品工場等で使用されている生産工程マネジメント手法であった.約2年間にわたり5名の学生(B4:2名,M1:1名,M2:3名)をモデルとして実践的に試行錯誤を繰り返しながら新たな研究計画書作成に取り組み,現在一つの形にまとまりつつある.それを“研究計画ツリー”と称した.本報告では,研究計画ツリーの概要および実際に使用した学生の感想も交えて紹介する.
資料のダウンロードはこちらから
偉大な先人の教え †
「偉大な先人の教え」は,MTG中にミヤノが紹介した研究に役立つ格言をアーカイブしたもの.
卒業生アンケート †
そのほか、年度の終わりには担当した学生にアンケートを書いてもらってます。「研究に熱中できたか?」「自分自身で成長したと感じる点は?」などの他に「ミヤノから学んだことは?反面教師にしたい点は?もっとこうして欲しかったという点は?」などなど。学生の許しがでたら、近々サイトにUPします(笑
課外活動 †
これを読んでいる教員の方々へ
ご自分で実験していますか?デスクワークに追われていませんか?
Yesとすると、あなたにとって研究とは「学生とのミーティング」ではありませんか?!
だとしたら学生(または研究室全体)のモチベーションをあげること、学生を優秀な人材に育てること、これらこそが研究をぐんぐん推進させるエンジンにほかなりません.
私は「医工学融合教育ユニット」の業務に携わる中でこれらの結論に達し、本来業務である教育の質を高めるべく、(業務外にて)日々活動しております.